初心者におすすめのドラゴンクエスト作品
世の中のゲームにはナンバリング順でプレイするべきもの、そうとも限らないものの2種類があります。
ドラクエは後者でしょう。実際に統計を取った訳ではありませんが、ナンバリング順でプレイしたという人は相当少ないのではないでしょうか?
実際DQシリーズはFFシリーズなど他ゲームと比べても世界観やシステム、操作などがそこまで大きく変わらないので割とどのナンバリングから入ってもプレイしやすいです。
ドラクエをプレイしてみたいという人にとってはありがたいかもしれませんが、逆にどれからプレイするのが良いか悩んでしまうかもしれません。
実際初めてプレイするのに向いている、向いていない作品というのは明らかにあります。ドラクエシリーズをプレイする人は是非この記事を参考にしていただけたらと思います。
「世間的に人気の作品」「私が好きな作品」ではなく、あくまでドラクエを初めてやるのに適性が高い作品なのでその点をご了承ください。
目次
おすすめ作品4選
先に結論を述べますが、私のオススメは4,5、8、11のどれかです。
この4作品は人気ランキングでも上位に来やすい作品なのでプレイしてみて損はないと思います。これら以外の作品からプレイするとDQの良さを100%は堪能できない可能性があります。
私が順位を付けるとすれば4>5>8>11という感じです。
ただし何を重視するか、以降もDQシリーズをプレイする予定があるかどうかなどプレイヤーごとにオススメできる要素はかなり変わってきます。そのため一概にこれ!と決めつけることができないのです。あくまで参考までに。
プレイしやすさならDQ4が1番
私がDQ4好きだからというのもありますが、それを抜きにしても4は非常にオススメできますね。なぜならDQ4はシリーズの中でも戦闘システムがシンプルで、難易度も低めだからです。
アクの強い仲間による正統派作品ドラゴンクエストIV の魅力について – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
転職やスキルといった難しい要素がないのでとりあえずレベルを上げて装備を整えれば問題無いゲームとなっています。このプレイしやすさは初心者にとっては重要と言えます。
難易度もシリーズの中でも低い部類です。最近の作品のように強力な攻撃特技などがあまりない分、敵側の攻撃もそれほど強くないので対策が楽です。
逆に色々な作品をプレイしてから4をプレイすると物足りなく感じてしまう可能性があるのでそういう意味でも早めにプレイするのがオススメ。
4をオススメするもう一つの理由はキャラクターです。4の仲間キャラは総じてアクの強い個性派が多くいるので仲間会話が楽しいですし、それ故かキャラの知名度が高いので名前くらいは聞いたことがあると言う人も多いでしょう。
特にアリーナ、トルネコは有名ですね。他にもアリーナとの名コンビぶりを見せるクリフト、ホイミンとペアで登場しがちなライアン、最近モンスターズシリーズで主人公に抜擢されたピサロなどDQ4のキャラはスピンオフ作品の出席率が非常に高いのが大きな特徴です。
そのためいたストやヒーローズなど他作品で4のキャラを知って4をやってみたい!となるプレイヤーは結構いると思います。そういう人にもオススメできますね。
ストーリーもDQ6や7のように複雑という訳ではなく、かといってロトシリーズのような淡泊さもなく、幅広い層に受けるようなしっかりと入り込めるストーリー展開となっています。
唯一オススメしにくいかもという点はオムニバス形式であるという点でしょうか。オムニバス形式は4の魅力の一つだと思いますが、他作品にない独特な要素なので多少取っつきにくさはあるかもしれません。
主人公を操作するかと思ったら1章でライアンという戦士のおっさんが出てきて戸惑うという話はちょいちょい聞きますw
まあでもこの記事を見てくださっている方であれば「4はそういう形式なんだ」と既に把握したでしょうし、さほど気にすることでもありません。
ただRPG不慣れな場合、何かと異質な3章はややハードルが高いかもしれません。ここだけ攻略サイトを見るのもアリ。
オムニバス形式のおかげで章や主人公が定期的に変わる分、新鮮な気持ちでプレイできるのでRPG慣れしていないプレイヤーでも飽きにくいと思います。こうして並べてみるとDQ4は初プレイ時に選ぶDQとして文句なしといって良いレベルです。
DQ5はシリーズ最高傑作の一つ
DQ5は初プレイオススメ作品としてよく名前が挙がりますね。4はどちらかというとプレイしやすさ故にオススメできるという感じでしたが、本作はシンプルに「人気だし、知名度も高いし、とりあえずプレイしておけ」的な風潮が理由として大きいかと思われます。
シリーズの中でも特に人気のドラゴンクエストV について解説 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
勇者ヨシヒコがDQ5主人公モチーフだったり映画作品ユアストーリーの存在なども相まって、DQシリーズを代表する作品の一つと言えます。かの有名な嫁選びがあるのもこの作品です。
そのためDQ4以上にDQシリーズにあまり詳しくない人でも興味を持ちやすい作品だと思います。とりあえずDQの話題に乗りたければプレイして間違いなしです。
本作はとにかくストーリーの評価が高いです。解説記事でも書きましたがドラマ性あるストーリー展開かつ低年齢層でも問題無く理解できるストーリーの分かりやすさにより、RPG不慣れ勢でもRPGのシナリオの良さを体感することができます。
親子三代に渡る物語ということで家族要素が非常に強い本作、家族というテーマはベタではありますがそのベタさ故に幅広い人にオススメできるストーリーとなっています。
主人公に軸を置いたストーリーが展開されるので主人公に強く感情移入できるのも強みです。親子三代に渡るというシナリオ構成上、子供の頃プレイした方も大人になってから改めてプレイしたい一作。
こちらもDQ4同様複雑な成長システムなどがない比較的シンプルなゲームであり、難易度もそれほど高くありません。そのため作品の完成度だけでなくプレイしやすさという観点でも評価できます。
ただし4と比べると仲間モンスターシステムがある分、少し複雑なのでその点は注意。攻略サイトなどを見ないとどのモンスターがどのような性能か、仲間になりやすいかなどを掴むのが難しいです。ポケモンとかが好きな人であればハマりそうですが。
スライムナイトを筆頭に仲間にしやすいモンスターだけでも充分プレイ可能ですが、仲間モンスターは全員装備無しで加入することもありお金のやり取りには終始悩まされる印象が強いです。そういう意味でも4より難しいかなと。
もし不安な方はオススメ仲間モンスターをプレイ中に色々調べてみるのも良いかと。皆さんが勧めているモンスターは安心して育成できると思いますし。
初めてプレイする作品としての適性は高いですし、純粋に作品の人気が高いのでDQ好きであれば早かれ遅かれプレイしたい作品と言えるでしょう。
DQ8は”DQらしさ”を存分に感じられる作品
DQ8もオススメできますね。6以降どんどん癖の強いストーリー・システムなどを展開してきたDQシリーズですが、8はかなり王道路線になっています。DQ11が出た今では11も含みますが、6以降だと8が断トツでDQっぽい作品だと思います。
王道進化の正統派作品・ドラゴンクエストVIII の魅力 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
ストーリーも最近の作品にありがちな複雑さはなく、分かりやすいです。最後の方である他作品を匂わせてきますが、DQ11と違って他作品を知らなくてもさほど問題はありません。シリーズ全体で見ても本作は他作品との繋がりは薄い方です。
王道の割には意外と重いストーリーですが上述したDQ4や5をはじめ、DQシリーズは結構重い展開がありがちなので気にするほどでもないです。ただストーリーの評価は4,5,11よりは劣る印象なのでストーリー重視派は他作品から入った方が好印象を抱けるかも。
戦闘メンバーもPS2版では4人固定なのでシンプルで役割分担などが分かりやすいですし、3DS版以降も6人とシリーズの中でも少ない部類なのでパーティー編成などもそれほど悩む必要はありません。
そして何と言っても3Dグラフィックなのが良いですね。特に最近のゲームメインにプレイしている人はドット絵よりも3Dの方が断然取っつきやすいでしょうし。
ただし4や5に比べて全体的に難易度は高めなのでゲーム慣れしていないプレイヤーはやや注意。序盤から難関ボスがちらほらいるので詰まったらボス攻略サイトなどを確認した方が良いかもしれません。
あと8を初プレイにオススメしにくい要因としてスキルポイントシステムがあります。以降の作品のような振り直し等がない上、PS2版ではその場で振り分けないといけないので手探り状態で進めるにはかなりキツいです。
RPGは自力で育成・発見してなんぼという人も多いでしょうが、本作のスキルに関しては取り返しつかない状態にならないようなるべく調べた方が良いのではないかと思っています。
程良い難易度でゲームバランスも取れているのである程度ゲーム慣れしているプレイヤーであれば楽しくプレイできると思います。ストーリーやキャラクターだけでなく、ゲームの面白さも求める人にDQ8はオススメです。
DQ11はあらゆる観点でピカイチの完成度
そして最新作のDQ11です。これもDQ5同様初プレイにオススメされやすい作品で、オススメされる理由も大体一緒。要するに作品人気が高くて難易度も低めだから、という訳です。
ボリューム満点なシリーズ集大成・ドラゴンクエストXIの魅力 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
実際DQ11はストーリーもキャラクターも素晴らしい出来で、作品としての完成度はシリーズの中でも最も高いと言っても過言ではないと思います。そしてDQ8同様3Dグラフィックなのも大きい。
3Dグラフィック・王道RPG要素という点ではDQ8、仲間キャラの多さ&濃さという点ではDQ4を彷彿させる作品です。幅広い人にオススメできる本作ですが、この2作品が好きな人には特にオススメです。
仲間キャラごとの性能のバランスやDQ8から大きく改良されたスキルシステムなども相まってゲームとしての出来が優れています。難易度が低いと言われがちな本作ですが、バランスの良さも相まってそこまでヌルゲーとも感じないですね。
なのでDQ11初プレイは割と良い選択肢だと思いますし、実際そこからDQシリーズにはまった人も見かけました。
私としてはもしDQシリーズを1,2本くらいしかプレイする予定がなければ11最初は良いと思いますが、DQシリーズをガッツリプレイする予定であれば最初にプレイするDQかどうかというと少し違うような気がするのも事実。
まずボリュームがありすぎるという点。ゲームを長時間プレイすることに慣れていない人も多いでしょうし、あまり時間が取れない人にいきなりDQ11を勧めるのはハードルが高いと考えています。
そして本作は過去作のオマージュ・BGMが非常に多いです。とはいえこの辺りはシリーズ既プレイ者ならニヤニヤできる程度の小ネタなのでまだ良いのです。逆に11をプレイしてから他をやって「これが元ネタか!」と気付けるのもそれはそれで面白いですし。
問題は真エンディングの方で、シリーズ既プレイ者じゃないと意味不明なまま終わってしまうというのが致命的。
この真エンドを除けば作品としての出来は文句なしだと思っています。そのため最初にプレイするのも良いですが、様々なDQシリーズを経験してきた後のご褒美的感覚でプレイするのもアリだと思います。
悪くはないが、初プレイ適性は微妙な作品達
次に紹介するのは1,2,3,9です。これらの作品は初プレイに全く向かない、という訳ではないですが個人的にはあまりオススメしません。私自身これらの作品がそれほど好きではないというのもありますが。
オススメしない理由については作品ごとに少し理由が異なるのでそれも踏まえて解説していけたらと思います。
良くも悪くもプレイしやすいボリュームのDQ1,2
人によっては「シリーズはやっぱりナンバリング順でやらないと」と思うでしょう。確かに他作品をプレイした後に1や2をプレイすると明らかに物足りなく感じてしまうのでゲームの進化を体感したい場合は間違っていない選択肢とは思います。
DQシリーズの原点である1と2を解説する – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
ただし正直1も2もストーリーらしいストーリーは殆どなく、今プレイすると物足りないです。そのため何もDQシリーズを知らない人が最初に1をやって果たして「ドラクエって面白いな!」となるのだろうか?と考えています。
またロトシリーズは全体的に自由度が高い傾向にあり、それも初心者が躓きやすい原因の一つとなっています。要するに次にどこへ行けば良いのか分かりにくい。
特にFC版DQ2はシリーズ最難関作品として名高いです。SFC版以降では大分楽になりましたがそれでも難易度は比較的高め。ある程度RPG慣れしていないと厳しいでしょう。
ただボリュームが少ないということは裏を返せばゲーム慣れしていない人でもクリアしやすいということでもあるのであまりゲームする時間が取れない人が少しずつプレイしていくには向いているでしょう。
1と2はDQシリーズに興味を持ったプレイヤーがシリーズの歴史をたどる感覚でプレイするのが1番良いのではないかと。
DQ3は今となってはそこまで人気作品でもない
DQ3が社会現象を巻き起こした人気作品であることはゲームにあまり詳しくない人でも知っている人は多いと思われます。
ドラゴンクエストⅢは現在プレイしても最高傑作なのか – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
ただ正直私としてはぶっちゃけ普通で、そこまではまった作品という訳でもないです。最近は人気作品ランキングでも5や11をはじめ他作品に人気を食われ気味で、人気面では当時の思い入れ補正が強い作品だと思います。
“普通”と聞くと響きは良くないですが王道な冒険ストーリー、シンプルながらも転職システムのおかげで奥が深くなっている戦闘システム、難しすぎない難易度などRPGの基礎がよく出来ています。RPGとは何たるかを知るには結構良いゲームです。
有名な音楽が多いのでDQシリーズにあまり詳しくない人でもテンションが上がるのも嬉しいポイント。
ロトシリーズの例に漏れず自由度が高いので初心者が躓きやすいのは1や2と同様なのでここでは割愛。
この作品最大の問題点は終盤・ラストが完全にDQ1,2をプレイした人向けということでしょう。このせいで初めてプレイするDQとして3を強くオススメすることができません。
更に仲間キャラは言ってしまえば”無個性”なので特に私のように天空シリーズやDQ11がタイプのプレイヤーからは物足りないという意見が根強いです。
ゲーム面を楽しむならば良いですが、ストーリー・キャラクター重視派のプレイヤーには本作を中々勧めようとは思えないですね。
初心者がプレイするには悪くないDQ9
DQ9はDSというプレイしやすいハードで出たということに加え、すれ違い通信やマルチプレイなどの存在もあって私の周囲には9がDQ初プレイという人も割と見かけましたね。
ナンバリング作品の異端児・ドラゴンクエストⅨについて – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
システム的には「DQ3をDQ8風に進化させたらこうなる」という感じの本作。転職システムがある作品は軒並み難しい傾向にありますが本作は難易度が低いので初プレイの選択肢としては悪くはないでしょう。
シリーズが進むにつれて大ボリューム化傾向にあったドラクエですが9は本編までに限ればプレイしやすいボリュームです。今までよりも子供のプレイ人口が増えると予想して、意図的にそうしたのかもしれませんね。
ただDQ9はぶっちゃけシリーズの中でもかなり異質な内容で、ストーリーもやや子供向けで薄い印象。人気作品ランキングなどでも本作は大抵下から数えた方が早いレベルなのでDQシリーズの良さを存分に満喫できない可能性があります。
何より今プレイする場合、すれ違い通信も配信クエスト入手も困難を極めているというのが最大の問題点。本来やりこみ要素が好きな人にかなり強く勧められるゲームなのですが、このせいでやりこみ勢にも微妙にオススメしにくくなっています。
DQ9、私はそこまでハマらなかったのですがリメイクしたら化けそうな気もするんですよね。最近DQ1~3リメイクの話題で持ちきりですが、私としては9をリメイクしてほしいなあ。そしたらもう少し勧めやすくなりますし。
初プレイにオススメできない3大巨頭
最後に初プレイにオススメできない作品です。と言ってももう消去法でバレバレですが…6,7,10です。
ストーリー、システム、難易度などあらゆる観点でRPG慣れしていないプレイヤーには厳しい作品となっています。
個人的にこれらの作品はそんなに嫌いじゃないし特に7とかはかなり好きな方ですが、人によって好き嫌いが分かれやすいので人気面でもイマイチです。これらの作品をプレイする場合はそれを踏まえた上でプレイするようにしましょう。
色々な意味で”難しい”DQ6
DQ6はストーリー、戦闘、探索などあらゆる要素をひっくるめて難しいという言葉がしっくりきます。
独特な世界観と高い難易度が印象的なドラゴンクエストVI について解説 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
自由度が低い傾向にある天空シリーズですがDQ6はマーメイドハープ入手以降一気に世界が広がります。ここに行けという明確な指示もほぼ無くふわっとしているので中々の初心者泣かせです。
また、DQシリーズは本作以降王道からずれたストーリーを展開しがちになります。本作はある中ボスを撃破してからは実にざっくりとした目的を持った状態で緊迫感の欠ける冒険をすることとなります。
個人的に考察の余地が大きいストーリーが苦手なのでそれもあってDQ6はイマイチハマらなかったです。良いように言ってますが要するにミステリーで例えると伏線投げっぱなしみたいなものですからね。
ただでさえ本作は夢と現実を行き来するかなり複雑なストーリーなのだから、その分謎は全て丁寧に明かすとか工夫しないと「これってゲーム内で説明されたっけ?それとも私が理解できていないだけ?」みたいになってどっちサイドに原因があるのかが分からなくなります。
DQはFFと比べてストーリーが分かりやすいという点も強みだと思っていますが、6はややその傾向からずれているなと思います。初心者にはオススメできないですね。
2つの世界を行き来するというコンセプト自体は普通に面白いしキャラクターも仲間、敵共に個性派揃いなので割と好きな作品ではあるんですけどね。かの有名なテリーが出てくるのもこの作品。それだけにストーリー面での描写が惜しい。
転職システムも面白いですが正直ゲームバランスという観点で見るとDQ7と並んでワーストの部類。何でも特技を覚えられる想定でいるからか、ラスボス・裏ボスも最強クラスに強くて難易度が高いゲームになっています。
思うに本作は色々詰め込みすぎたのだと思います。天空シリーズ特有のシナリオ・キャラ重視な面がある一方で自由度が高いというロトシリーズっぽい造りなので中盤以降は際立ったイベントはない。
そして本作は個性付けされた仲間キャラがいるのに転職システムもあって、更にSFC版だと仲間モンスターシステムもあって。何て言うかそれぞれのシステムの良さの衝突事故が起きていますね。そのせいかDS版だと仲間モンスターシステムは削除されましたし。
洗練された感がない、ごった煮っぽさがある作品なので良くも悪くもDQ6は癖が強いです。いくつかシリーズをプレイして少し変わった作品をプレイしたいなあというときにプレイするのが丁度良いのかなと。
DQ7は王道という言葉から最もかけ離れた作品
DQ7はシリーズの中でも特に賛否が激しく、且つ癖の強い作品となっています。他作品にない魅力も秘めているため根強いファンもいる作品ではあるのですが、初プレイに向かない作品なのは間違いないでしょう。
ドラゴンクエストVII の魅力について~実は結構好きな作品~ – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
主人公をはじめとした仲間キャラのビジュアルで抵抗感を持つ人も多いですね。本作の中で人気キャラと言えるのはマリベルくらいであり、そのマリベルも毒舌お嬢様という万人受けしづらいキャラになっています。
まあでも私としても天空シリーズやDQ11に比べると仲間キャラは少し地味だなあとは思いますね。個人的にガボはお気に入りキャラなのであまり悪く言いたくはないですが。
転職システムは基本的にDQ6と同じ形式です。そのため悪い意味でゲームバランス面もそのまま。正直攻撃呪文の立場は前作以上にないので特技ゴリ押しスタイルになりがちで、戦闘面は大分ぐちゃっとしていますね。
ボスも全体的に強くて難易度が高いです。ここもDQ6同様ですね。逆に言えばDQ6の転職・戦闘システムが気に入ったのであればプレイしてみて良いでしょう。似たような感覚でプレイできますし。
ただ6と似ているのは戦闘面だけで、ストーリーの特色などは異なります。2つの世界を行き来するという点では確かに似ていますが、6と違って束縛感の強い、決まりきったルートを進んでいくストーリーとなっています。
DQ7を初見バイバイさせる最大の要素は初戦闘まで1時間かかるということでしょう。謎の神殿による謎解きが簡略化された3DS版であっても初戦闘まで長い工程を踏む必要があるという点は変わらないので戦闘に入る前に挫折してしまっても全くおかしくありません。
そしてDQ11同様、とてつもない大ボリューム。石版集めのだるさや同じ事を繰り返していく飽きやすいストーリー展開などDQ初心者が躓く要素満載です。
そしてトドメにストーリーが総じて重い。悲惨な目に遭っている人間の描写や人間の心の汚さが全面的に出た話、ハッピーエンドと断言できないスッキリしない結末といった話が多いのでこれも好みが分かれる原因となっています。
一つ一つのストーリーがよく練り込まれていて私は凄く好きではあるのですが、重い話が苦手な人にはしんどいでしょうね。
長時間楽しみたい人、大人向けストーリーが好きな人、6の転職システムが好きな人などは充分楽しめると思うので喰わず嫌いせずにプレイしてほしいなあとは思います。
オンラインゲームとしては初心者向けなDQ10
DQ10はオンラインゲームとなっています。そのため他ナンバリング作品とはあらゆる意味で異質なゲームとなっています。
オンライン初プレイがドラゴンクエストⅩだった人の感想 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
オフラインverも発売されましたが、元々オンラインゲームの物を強引にオフラインゲームに仕様変更したので歪な作品である感は否めないですね。
あまりDQを知らない人がドラクエをプレイしたい!と思って実際にプレイするDQとしては最も向かないゲームでしょう。そもそもネトゲ自体初心者向けじゃないし。
私もそもそもオンラインゲーム初プレイだったのもあってなんでこんなに敵の守備力高いんだよとかゴールド全然手に入らないじゃんとか言い出せばキリがないほど苦労を積み重ねてきましたw
ただしあまりドラクエを知らないけれど、ネトゲに精通している人がDQに興味を持ってプレイしてみる分には悪くないと思います。
実際本作はストーリー面での評価がかなり高いです。ドラクエの魅力の一つとしてストーリーの出来の良さがありますが、本作は「DQのストーリーって面白いな!」と思える要素は充分に詰まっています。
キャラクターや町並みもDQらしさを損なわず魅力的に描かれているのでオンラインゲーム初プレイの私でも実家のような安心感を持ってプレイできましたね。
最初にプレイするDQではないと思いますが、ネトゲというだけで嫌悪感を抱くのは勿体ない作品なのも確か。少しでも気になったら是非プレイしてみてほしいです。
まとめ
初めてドラクエシリーズをプレイする際のオススメ作品、オススメしない作品を一通り述べていきました。
個人的にはやっぱりDQ4がオススメですね。分かりやすい、シンプルなシステム、難易度低めと初心者向け要素が見事に揃っていますしその上でストーリーやキャラクターも魅力的なのが良い。
勿論5,8,11が気になるのであればそちらからでもOK。また、9や7など私がオススメしたこの4作品以外から入ってDQシリーズにはまった人も当然いますので、結局は自分が何をプレイしたいかによって変わってくると思います。
DQシリーズを初めてプレイする人は勿論のこと、いくつか触れていて次に何をプレイしようか悩んでいる人にもこの記事がお役に立ったのであれば幸いです。