オンライン初プレイがドラゴンクエストⅩだった人の感想
今回のDQシリーズ解説記事はオンライン作品であるDQ10です。
ただし今回の記事はあまり参考にならないかもしれません。なぜなら
・私がまともにDQ10をプレイしたのはサービス開始から2年弱
・ver.2以降の追加パッケージを買っていない
・2022年に発売されたオフラインは未プレイ
などが理由です。
とはいえ楽しい思い出も色々ありますし、現在のDQ10がどうなってるかを調べたりは定期的にしているのでまあその辺りも書ければと思います。
オンラインゲームということで慣れない要素や好きになれない点もいくつかありましたが、個人的にそこまでハマらなかったDQ9よりはだいぶ印象に残りました。
私はネトゲはDQ10が初プレイだったので、MMO未経験者の方も是非今回の記事を読んでいただければと思います。
目次
遊べるハード
DQ10はWii版から始まり、次にWiiU、Windowsと発売されていきました。現在はPS4やSwitchも発売されています。他にも3DSやブラウザもありますが、メインを張るハードは上記のハード達でしょう。
そしてMMOの宿命と言うべきか、スペック的に厳しくなってきたハードはサービス終了します。実際Wii版は2017年11月以降遊べなくなっており、WiiU版も2024年3月に終了予定を控えています。
昔のゲームハードを定期的に立ち上げる身としては、こうやって遊べなくなっていくのは地味に辛いですね。とはいえWIi版もWiiU版も限界まで粘ってくれていたのでむしろ感謝すべきかもしれません。
私はWii版でプレイしていましたがWii版でもグラフィックは充分綺麗で、冒険の世界にガッツリとのめり込んでしまう没入感がありました。
PS4やSwitchは今でも現役ですし、今から購入するならばどちらかでしょう。ネトゲ民だったりゲーム用PCを所持している場合はWindowsが将来性、利便性共に1番良いと思います。
私の好きなところ、魅力
オンラインゲームなのに遊びやすい(1番重要)!
ここが1番重要なポイントではないでしょうか。何と言っても一人でも問題無く遊べるというのが自称一匹狼な私にはとても良かったです。
確かにサポート仲間は自分の思い通りに動かすことができないため、プレイヤーが操作する方が難易度が下がるのは事実です。
とはいえ、サポート仲間オンリーで問題無くラスボスまで討伐することが出来たため、過度に不安になる必要はありません。プレイヤーが遊びやすい工夫がされていたり、強いサポート仲間が増えてきた現在は更に楽にプレイできます。
戦闘も一部他DQシリーズと異なる点はあれど、コマンド入力して行動を決めるという基本的な部分は普段通り。元気玉や日替わり討伐なども限られた時間で効率良くレベルを上げたりお金を稼ぎたいプレイヤーに実に親切なシステムです。
月額に関してもプレイ料金1ヶ月1000円ならばそこまで高いという訳でもありません。普通にゲームをプレイする分にはそれ以上の課金を要求されることもありません。何かと課金を要求してくる昨今のアプリゲームに比べたら親切仕様です。
私は確かに基本的に一人でプレイしていますが、魔法の迷宮などにより他プレイヤーと絡むことも0ではありません。そんな私ですが、プレイヤーと会話していて感じたこととしては皆さん親切な方々だということです。
プレイ中に色々なプレイヤーの様子を見ているのですが特に変な人もおらず、民度に関しては問題視するようなことはないですね。一人プレイメインならなおさらです。ブラックリストや通報機能もあるので万一の際にも安心です。
やはり長年オフラインとしてシリーズが続いてきた国民的ゲームということで、遊びやすさにはかなり気を配ってらっしゃる印象を受けました。ネトゲだからという理由でプレイを避けるのは勿体ないと常に思っています。
ストーリーがしっかりしている
ストーリーの出来はというと、「凄く好き」とまではいかないものの、個人的に中々良い出来でした。DQ9同様に仲間キャラがストーリーに絡んでこないという欠点はそのままなのでそこは減点要素となっています。
少なくとも「MMOだからストーリーなんて大したことないだろ」といったネガティブな妄想は不要です。
特にメギストリスのストーリーは涙不可避のラストで人気が高いです。私としてもメギストリスはオルフェアで触れられたアルウェ王妃と願い事が叶うノートの真相が判明するという一連のストーリー展開が上手いと感じました。
オルフェアもナブレット団長の意外な頼もしさを見ることができて印象的でしたし、プクランド大陸のストーリーは総じて好きですね。
カミハルムイのストーリーもどんでん返しあり、最後にしんみりくる要素ありでかなりお気に入りです。他も良い意味でドラクエらしい分かりやすくも終わるとスッキリできるストーリーでプレイしていて安心感があります。
Ver.2のストーリーは評判良いというのはよく聞くのですがあいにく私は未プレイなんですよねえ…アンルシアとかザンクローネとかキャラは結構知っているのですが。今度Youtubeなどでストーリーを見てみようかな。
職業クエストや外伝クエストもストーリーが展開されているものが多くてストーリー好きは楽しいです。猫島の話や人形たちのラグナロクなど気楽に楽しめるクエストから、本編では語られなかったストーリー・キャラの真相が分かるクエストまで幅広いので飽きずにプレイすることができます。
5つの種族と大陸による世界観の幅広さ
本作はVer.1のサブタイトルにもあるように5つの種族が登場します。そして種族ごとに大陸が存在します。
この種族ごとの大陸がまさに三者三様、十人十色という感じで特徴が色濃く出ているため、色々な景色を眺めつつプレイすることができて楽しいです。
特に本作はDQ8以降お馴染みとなった3Dグラフィックということで、より冒険している感が強いです。そしてオンラインゲームということで色々な人とすれ違ったり出会ったりするのも冒険らしさがあって良い味が出ています。
私のお気に入り大陸はウェナ諸島とエルトナ大陸です。
私は初プレイ時にウェディを選んだので種族贔屓もありますが、ウェナ諸島は沖縄・ハワイなどの南国が好きな私にはまさに天国のようなエリアです。ヴェリナード領南の幻想的な景色も大好きです。
ジュレットにヴェリナードと町並みもとても綺麗です。因みに最初のキャラの住宅村は自分がウェディである&海好きである点に惹かれて即決でジュレットにしました。
エルトナ大陸は特にアズラン地方や夢幻の森といった木々が生い茂った森林エリアが好きですね。木々の影響で少し暗い感じが一層神秘的で惹かれます。因みに2キャラ目はアズラン地方みたいな雰囲気の場所に住みたいという欲をぴったり叶えてくれるような林道地区にマイホームを建てました。
桜が咲き乱れていたりゴリゴリに和風の町という雰囲気を醸し出しているカミハルムイも味があって良いです。アズランの住宅村に桜並木のエリアがあったら良いのにと思いました。景観人気が出そうなだけに惜しい。
こんな感じで各大陸が個性的なので冒険していて楽しいのが本作の魅力の一つだと思います。
5つの種族によりキャラメイクや出会うキャラもバリエーション豊か
本作は5つの種族が存在し、主人公はこの5つの中からどれかを選んでキャラメイクする形式となっています。また、Ver.1は5種族メインということで会えるキャラも大体5種族のどれかです。
「人間使えないのかよ」と思ってしまう人も最初は結構いるのですが、しばらく経つと5種族が好きになってしまうという不思議。
むしろ見た目の雰囲気や背丈が全然違う5種族が用意されていることでキャラクターメイキングの幅を広げたり、より自分好みの見た目のキャラにしたりと総じて利点の多いシステムだと感じます。
最初はオーガ、ウェディ、エルフなど比較的人間に近い種族でプレイするものの、他プレイヤーの様子を見てドワーフやプクリポといったマスコット的種族をサブキャラにするのはあるあるではないでしょうか。
私は何だかんだ最初にプレイしたのもあってウェディが1番好きですね。今再プレイしてもきっとウェディを選ぶと思います。
美人系でありながらキャラメイクやドレア次第でかっこよくもできるし可愛らしくもできるオールラウンダーなのでどんな格好でも似合うのが評価高いです。あと元々水や氷属性の物が好きなので(FFでいうとリヴァイアサンとかシヴァとか…)それも選んだ理由として大きいかな。
オーガはかっこいいし、エルフは美少女だし、ドワーフは可愛いし、プクリポは癒やしだし皆さん何かしら推し種族ができるはずです。
できること多数、バトル以外にも楽しみ方は無限大
本作はバトルをひたすらやりこみたいという人も、バトル以外のことを楽しみたいという人も満足できるような奥深いコンテンツが豊富に用意されています。
まずそもそもクエストが非常に多いですからね。元々クエストを意欲的に取り組む私にとってはレベル上げのついでに取り組んだり、サブストーリーが気になるからやったりとクエストを色々クリアするだけで満足感を得つつプレイできました。
・魔法の迷宮やコロシアム、強ボスなど本格的にバトルを楽しめるコンテンツ
・職人や釣りはそれ独自のレベルや技が用意されている凝りっぷり
・住宅村で自分の家を建てて部屋を作れるというどうぶつの森的な楽しみ方
・カジノで遊べるゲームの充実度はシリーズ屈指。特に双六があるのはポイント高し
こういった風に多種多様なコンテンツ・やりこみ要素などがあるので皆さん何かしらハマる物があるはずです。この辺りは流石オンラインゲームというべきでしょうか。
個人的に好きではないところや欠点など
DQ10の欠点を述べてみようと思いましたが、いざ振り返ってみると意外となかったです。ただし「オンラインゲームである」この一点について抵抗がどれだけあるかどうかで欠点の印象の大きさは変化すると思います。
割と楽しめた私でもVer.2以降あまりプレイしなくなったのはアプデのキリの無さに鬱陶しくなったというのはあると思いますし、難しいところですね…
定期的に変化するゲームバランス
本作はMMOなので特技の調整が入ったりすることはザラです。ただそれ故に開発側の意志が感じられないというか、ゲームとしての未完成さが気になってしまいます。
(似たような内容は以前記載しているのでこちらも是非読んでみてくださいね。なぜスマホゲームはコンシューマーゲームほど惹かれないのか – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com) )
私は特にVer.1初期中心にプレイしていたため、敵の守備力が異常に高くて結果的に魔法使いが火力最強だった頃が印象深いです。MMO故に後からいくらでも修正できるとはいえ、なんでこのゲームバランスでOKを出そうとしたのか小一時間ほど問い詰めたい気分でした。
特技の調整がやたら多いのは何と言ってもタイガークローでしょう。消費MPが増えたり、倍率が下がったり、発動速度が遅くなったりともうどんだけ弱体化すれば気が済むんだとタイガークローに思わず同情したくなったほどですw
この記事を書くついでに調べたのですが、タイガークローはあの後強化されたみたいですね。もうその頃にはとっくにプレイしていなかったのでそこまでは知りませんでした。
でもこんな感じに何の特技・職業が強いのかという事実や調整が入った特技などを把握しておかないといけないというのはたまにしかプレイしない人や久しぶりにプレイしたいという人には不親切だよなあと感じてしまいます。
普通に敵を倒すだけではゴールドを全然入手できない
MMOの宿命として、レベル上げが大変&モンスターを倒すだけではお金が全然貯まらないという特徴があります。
私はレベル上げについてはさほど気になりませんでした。元々レベル上げが好きだからというのもありますが、現在はストーリーを進めると結構な経験値が入手できたりとよりプレイしやすい環境になっているためです。
ただ「レベル上げをしているとついでにお金も貯まっていく」という今までのDQシリーズの感覚に慣れていたこともあり、金策についてはしばらく慣れませんでしたね。
職人は金策できるほどやりこんでいなかったので私はよくキラキラマラソンで地道に稼いだものです。ですがその地道に稼いだお金も新しい装備品やハウジング、やり直しの宝珠などであっという間に消えていくのでその都度「Oh…」となりました。
とはいえ現在は日替わり討伐など戦闘しつつ金策になる方法も増えているのでそういう意味では私のような戦闘好きプレイヤーでもお金を入手しやすいかもしれません。倒すモンスターが指定されているのが面倒で全然やっていなかったけれどもっと日替わり討伐やっておけばよかったなあ。
良いBGMもあるけれど…
以前ドラクエ11の記事において、「BGMの使い回しが多すぎる」という難点を挙げました。ただこれは正直予想範囲内の出来事でした。なぜならDQ10の時点でかなり過去作のBGMを多用していたためです。
ボリューム満点なシリーズ集大成・ドラゴンクエストXIの魅力 – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)
Ver.2以降は曲の9割が過去作からの再登場BGMという最早呆れを通り越して笑えてくる状態です。確かに歴代DQには良曲が沢山ありますけれど、そりゃあ新曲が聴きたいですよね。
本作を象徴するBGMの1つとも言える「天空の世界」も実際はモンスターズで使用されたBGMなんですよね…ただ私のように外伝作品をプレイしていない人がこの隠れ名曲を知るきっかけになったと思えば意味のある使い回しだったのかもしれません。
実際のところ天空の世界は前作の神曲「天の祈り」を思い出す、切なさをほんのり含んだ美しいメロディーが印象的で私も初めて聞いたときから瞬く間に虜になった記憶があります。
本作の通常戦闘曲である刃の旋律は当時と現在でガラッと印象が変わった曲です。
プレイ当時は「戦闘曲なのに勢いないなあ…後半は割とかっこいいけれど前半がのんびりしすぎているなあ…」などと感じていました。いまいちメロディーを覚えられないDQ9や11の通常戦闘曲よりはマシですが、それでもかなり微妙だと感じていました。
ですがオーケストラ音源を聞いてみたら普通にかっこよくて好きな戦闘曲の一つになりました。そういえばDQ8の戦闘曲もゲーム音源だと微妙に感じたけれどオーケストラ音源を聞いたら好きになったんですよね。やはりDQシリーズの音楽ってオーケストラを前提として作られているんでしょうね。
本作の特筆すべきポイントとしては大陸ごとにフィールド曲が変わるという点でしょう。DQ4の章・キャラごとにフィールド曲が変わる演出が非常に好きなので、それを思い出しました。種族や大陸のイメージに合った曲が印象強く残ります。
好きなフィールド曲はエルトナとオーグリードの2強です。
エルトナ大陸のBGMは和風ながらもジパングやカミハルムイのBGMとはまた毛色の違う、綺麗な音色で青空と森林の風景にもぴったり合うメロディーが秀逸です。フィールド曲は少し不安になる曲調の物が結構好きなので(1の広野を行くとか7の失われた世界とか)、短調寄りの曲調なのも私のツボでした。
オーグリード大陸は5大陸の中で1番DQらしいフィールド曲ではないでしょうか。3の冒険の旅や4の馬車のマーチ辺りが好きな人は大体好きそう。ただ勇ましいだけでなくドラマチックさも感じられてこれぞ波瀾万丈なDQの冒険という感じがして好きです。
こんな感じで好きな曲も色々あるのですが、それでも他作品に比べると少ないかな。好きになりやすい傾向にある城のBGMも、メロディーの主張が弱くて印象に残りにくかったです。聞く機会はかなり多いはずなのに…
本作は何せBGMの使い回しが多い分、根本的に本作独自のBGMが少ないのでそれでお気に入り曲が減っているというのは一理あると思います。
まとめ
DQ10の良いところ・悪いところをMMO未プレイ者にも伝われば良いなという思いで述べさせていただきました。
色々述べましたが、結局私がDQ10を好きかどうかで言うと、「DQとして割と面白いし、オンラインゲームの魅力も伝わってきた、でもやっぱりオフラインゲームの方が好きだな」という感じですね。
とはいえだからといってプレイしないのは勿体ないと思います。DQシリーズ愛好者は触れて損無しと言って良いでしょう。
現在はオフラインverも発売されていますが、オンラインverのものを強引にオフラインにしたのでDQ10というゲームの魅力を隅から隅まで知るにはオンラインverをプレイするべきだと強く思っています。
なので「オフラインはやったけれどオンラインは未プレイ」という人は是非オンラインもプレイしてみてください。グラフィックの美しさもあってガラッと気分を変えてプレイすることができるはずです。