面接成功のカギ:実践ガイド
皆さん、「面接」にどのようなイメージを持っていますか。
苦手意識だったり面倒臭いだったりでネガティブイメージを持っている人の方が多いでしょうね。ですが就活をはじめ、人生において切っても切れないことなのも事実です。
私は面接がとても苦手です。そもそも普通に人と話す際も予想していない内容を話されると未だに返答がまごまごになるほど人との会話にも慣れていません。
そんな私がどのように就活の面接を乗り越えてきたかを記すことで皆さんのお役に立てたらと思いました。ありきたりな内容も多いと思いますが、参考にしてみてください。
(以前、グループディスカッションの上達方法について述べた記事も公開しています。就活生の方は是非こちらもご覧になってください。→グループディスカッションにおける上達のコツを述べる – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com))
とにかく練習あるのみ
グループディスカッション同様、面接もとにかく練習あるのみです。キャリアセンターやOB・OG訪問など面接練習はしようと思えばかなり気軽に行うことができます。GDの記事でも書きましたが、早期選考を通して練習するのも有効です。
これは裏を返せば練習量の差が出やすいということです。練習をすればするほど「こうした方が良い」「ここを改善すると良い」といったアドバイスを貰う機会が増えます。
面接に限らず、物事は何事も「何が問題かを発見してどのように問題解決するか分析する」ことが大きな鍵となります。どんどん上達するためにも面接練習は早期からコンスタントにしましょう。
「面接に自信がないから見てもらうのが恥ずかしいよお…」という人もいるかもしれません。ですが、その恥ずかしさ故に練習しないまま月日が経ってしまい、そこでようやく練習となると恐らく相手も「この時期でこの程度の面接力なんだ?」と感じることでしょう。
就活本格化前なら怖じけずに練習することができるので皆さんも気が楽だと思いますよ。あまり面接練習しない期間が続くと勘を取り戻すのに時間がかかりがちなので定期的に行えるとベターです。
練習相手として最適なのはキャリアセンターをはじめとした、就活生を数多く見てきたプロの方々です。アドバイスも説得力があります。そして1人だけでなく、複数人に見てもらう方が様々な視点からのアドバイスをもらえます。
1番良いのは就活エージェントを用いることですが、エージェントに登録すると内定を催促される感じで色々面倒臭いですし、面接練習を受けるためだけに登録、といったことはできません。なので就活エージェントの利用は就活の進み具合や利用する理由などによると思います。
(詳しくはこちらも参考に→就活で内定を得るためにどのようなサービスを利用したか?私の経験談を踏まえて書き記す – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com))
OB・OGは人によってムラがある感が否めません。年が近いとついついくだけた話し方になってしまいがちなのも面接練習としてよろしくありません。同様の理由で家族・知人も個人的になし。気持ち的には楽かもしれませんが、少しでもニヤニヤしてしまうようならば練習相手として論外です。
ただキャリアセンターは就活時期になると予約が一杯になりがちなのでキャリアセンターだけでは練習が足りないと感じたらその補佐としてOB・OGを利用するのは良いでしょう。
自分一人で練習できること
私の体験談ですが、練習の際に「もう少し笑顔で」と言われることが非常に多かったです。なので笑顔を作ることが苦手な人は笑顔作りの練習から始めるべきです。
普段ニコニコしている人でも面接となると緊張して顔が強ばるという人もいると思うので、自分とは無縁だと思っている人も読んで損はないと思います。
少々恥ずかしいかもしれませんが、鏡やスマホのインカメラなどを使って練習しましょう。笑顔の2大ポイントは「口角を上げる」「目尻を下げる」なのでそこを意識します。
口角を上げられるようになる方法として私が教わったのは「ウイスキー」と何度も言ってみる、という内容でした(笑)。
他にも「クッキー」「ミッキー」とかでもOKです。何度も言ってみることで自然と口角が上がるというトレーニングらしいです。ふと思いついたときにでもやってみると良いでしょう。
こういった見た目・印象関係の改善は内容面よりも簡単ですし、面接官は話す内容以上に第一印象を重要視しているものなのでまず優先して取り組むべきことでしょう。
他で言うともごもご話さない、とかですね。「えっと」とか「うーん」とかのつなぎ言葉を使わないようにすることで改善できます。癖で出てしまうのは仕方ない部分もありますが、意識するだけでも減らすことはできますので頭の中に入れておきましょう。
話している時に笑顔を作り続けるのは難しいですが、話し終わった後や面接官が話している最中などは意識的に口角を上げるようにするだけでも印象は大分違うはずです。恥ずかしがらずに笑顔を作っていきましょう。
あとは話し方ですかね。抑揚を付けることが大切、というのは皆さんも聞いたことがあるとは思います。大げさに話す事なんて恥ずかしくてできない!と思うかもしれませんが、大事なところはハッキリゆっくり話すといった工夫だけでも効果はあるでしょう。
抑揚を付けることに慣れているのであれば例えとして挙げるエピソードの部分は軽めのトーンで話すといった工夫もできると良いですね。
他にも面接対策の本やセミナーなどで面接のコツ・よく質問される内容などを情報収集したり、面接についての動画を見るのもオススメです。
ただ自分一人でできる面接練習が色々あるとはいえ、結局自己満足で終わるのも事実なのであくまで補助的に一人練習は行うようにしましょう。
面接を受ける際に覚えておくべきルール
皆さんもご存じかと思いますが、面接時には様々なルールがあります。特に入退室時、椅子に座るまでの過程などは色々覚えておかなければなりません。
ただこれに関してはそこまで「覚えるぞ!」と力まなくても大丈夫です。皆さんも今まで入試や英検の二次試験などで何となく面接の受け方は理解している人が多いと思われますし。
・入室時、ドアは後ろを確認しながら閉める
・椅子の横に立って名乗り、着席の指示があったら座る
・退室する前に面接官に向かって「失礼いたします」と言う
などなど。どうですか、皆さん割と一般常識として身についていることばかりではないですか?
これに関してはネット上で情報を集めてから数回練習すれば大丈夫かと。
情報を集める場合、視覚的に捉えた方が覚えやすいと思うので動画を見ることをオススメします。私は以下の動画を見たりしましたね。
特にリモート面接が珍しくない現在は入退室時のルール確認を怠りがちなので忘れないようにしたいですね。
結論ファースト&簡潔を意識
私が面接練習する際に苦労したのは簡潔に話すという点ですね。とにかく伝えたいことがいっぱいある!と張り切った結果だらだらと話してしまうことはザラでした。
他にも質問に対し「はい」「いいえ」くらいで充分なところで「何か喋りたい!」と思って色々追加情報を足してしまったり…普段むしろ喋らない方なのに何故面接時に限ってこのような状態になるのかw
よく丸暗記はやめろと言われますが、何度も練習していると文章は覚えるものですし丸暗記っぽくなってしまうのはやむなしだと思います。簡潔に伝えるためにESに書いた文章を箇条書きにしてまとめてみる、というのが丸暗記避けとして考えられるでしょうか。
ある程度面接練習を積み重ねている人なら知っていることだと思いますが、結論から述べることは大事ですね。分かりやすいだけでなくだらだら喋りの改善にも繋がります。
他にも「理由は2つあります。」みたいに詳細を述べる前に宣言するのも有効です。
簡潔に話すコツとして喋る予定の文章を実際に話してみてどのくらい時間がかかるかを計測する、というのは一つの手段としてアリだと思います。目安は1~2分ですね。
何度も計測すれば自然とどのくらい話せば1分になるのかが感覚で掴めるようになり、予定外の質問に対しても簡潔に答えやすくなります。
本番だと練習よりもスラスラと話すことが難しいので気持ち短めでも良いと思います。
就活の軸を明確に
面接の受け答えとして重要なのは志望動機や自己PRなど話す内容にブレが起きないことです。
ブレブレだと人として信用できませんし、志望動機ややりたい仕事の内容がふわふわだと本当にその会社を希望しているかどうか怪しいです。
そのためには嘘をつかないことは大前提ですが、面接をする上で嘘をつかざるを得ない場面も多いです。例えば「弊社が第一希望ですか?」という質問に対して「いいえ」と答える人はいないですよね。
他企業の選考状況についても「嘘はつかないが、60%くらいのことだけ伝える」くらいの意識で話しましょう。例としては「同じような業界の企業のみ話す」「選考が進んでいる企業に絞る」といった具合に。
基本的にネガティブ要素は面接で述べられませんし。ネガティブ要素は短所や挫折経験を訊かれた時くらいでしょう。その場合も必ずどのように改善していこうとしたかといったエピソードを添える必要があります。
そうなると「嘘をつかない」ということ以上に大切になってくるのは就活の軸を明確にすることだと思います。そして就活の軸に関しては絶対に嘘はついてはいけません。
なぜならそこで嘘をついて入社したら、仕事が楽しくなかったり、「違う、私がやりたいのはこんなことじゃない」といった風に入社後にも影響を及ぼしてしまうためです。何のために就活したの?となってしまいますよね。
もし明確にしていれば「このような企業を希望しているため他企業だと○○を受けています」「このような志を得て働いていきたい」などエントリーシートや面接でもスムーズに文章を考えられるようになりますし、必然的に嘘もなくなります。
また、皆さん就活をしていれば嫌と言うほど自己PRをするはずです。その自己PRを活かしてどのような点で企業に貢献できるか。それが就活の軸とも上手いこと結びつけることができれば信憑性もグッと増すこと間違いなしです。
就活の軸が複数出てくるという人も多いと思います。その場合は「絶対に譲れない軸」「なるべく譲りたくない軸」「あるならば嬉しい軸」といった風に優先順位を付けることも忘れずに。
エントリーシートでも重要になってくることを踏まえると、就活の軸を決めることは就活における最優先事項と言っても良いかもしれません。
話す内容を深堀りするには
エントリーシートを書く上で文章を300~400字程度で考えると思いますが、当然ながら面接時はその内容についてより具体的な質問をされたり、何でなのかといったことを聞かれます。
面接練習を経て深堀りできるようになるのが理想的ですが、自分一人でもできるようになっていく方法はあります。
それはエントリーシートに記載した内容に対して自分なりに細かく「何でそう思うの?」「どのような状況で発生したの?」といった風に自問自答することです。
難しいことだとは思いますが、5W1Hを意識していけば比較的取り組みやすいかと思われます。
そして内容に深みを増すために企業研究は必須と言えます。ホームページを見れば分かる情報は全て頭に入れるくらいの覚悟で企業研究した方が良いです。
そして企業研究をしていれば自然と逆質問の内容も浮かび上がってくるはずです。私はよく「逆質問って何を訊けば評価されるのだろう」などと思っていましたが、以前「自分が訊きたいと思うことを聞けば良いだけの話」というアドバイスをいただきました。
訊きたいことが思い浮かばない場合はその企業に興味がない可能性がある、ということです。
それでも逆質問で何を聞けば良いの?と気になる人もいるでしょう。1番好印象を持たれるのは入社後のキャリアプランや成長などに関する質問だと思われます。「成長するために身につけておくべきスキルは何ですか?」といった感じの内容です。
やはり企業側は昇進したい・大きな役職に就きたい意欲ある人を求めますからね。
まとめ
就活における最大の課題である面接について練習方法・話し方・内容など自分の経験してきたことも踏まえながら解説させていただきました。
大事なことは当然色々ありますが、キーワードで厳選するのであれば「とにかく練習」「笑顔」「分かりやすい文章」「企業研究」の4つだと思いました。
その中でも1番大切なのはやはり練習だと思います!自分では上手くなった実感がそこまでなかったのですが、練習を重ねて「以前よりも上手くなっているよ!」と複数の方から言われるようになったので自信が持てました。
まだ就活に本腰を入れるタイミングではないという学生さんは、今のうちに自分の歴史を振り返ってみて簡単に紙にまとめてみると意外と面白い発見があると思いますし、長所・短所も見つけやすくなるのでオススメです。
今までに私が記載したいくつかの就活記事も参考に、満足のいく企業を探せるように取り組みましょう!