ぷよぷよはRPGだったゲームの派生作品ということを知っている?

ぷよぷよはRPGだったゲームの派生作品ということを知っている?

ぷよぷよは知らない人の方が少ないくらい国民的パズルゲームですよね。

しかしぷよぷよについての歴史やキャラゲーとしての側面という話になると、意外と知らないという人の方が多いのではないでしょうか。

特にぷよぷよ好きな人で”魔導物語“という言葉を知らない人は是非とも今回の記事を見てほしいです。

知識をしっかり得た上でぷよぷよをプレイすると楽しさが倍増すること間違いなしです。

魔導物語、ぷよぷよ、その他派生作品について

魔導物語

今回の記事において核となるのは魔導物語という言葉なのですが、皆様は魔導物語って一体何だと思いますか?

「名前的には指輪物語みたいなファンタジー小説なのかな」と思う人もいるかもしれません。

しかし小説ではなくRPGです。そしてこのゲーム、ぷよぷよの元となった作品です。

アルルが主人公で、シェゾやルルーといったシリーズでお馴染みのキャラが色々出てきて、ちゃんとストーリーや戦闘もあります。キャラがキャラなのでコミカルさもありますが、ときにはシリアスな展開もある、れっきとしたRPGです。

ぷよはその雑魚敵の一匹としての登場だったわけです。それこそドラクエでいうスライムポジション。

ぷよぷよというのはそのぷよに焦点を当てた派生作品に過ぎないのです。そういえばドラクエにもスライム主役のスライムもりもりシリーズがありますね。

ぷよぷよシリーズの主人公はぷよではなくアルル(他キャラのこともあるが)なので例えとしては少しおかしいかもしれませんが。

あまりぷよぷよシリーズの歴史を知らなかった人はこの事実を知っただけでも一歩タメになったと思いますよ。

現在の魔導物語の知名度はと言うと…

もうお察しの人も多いとは思いますが、ぷよぷよの元祖にも関わらず魔導物語はお世辞にも有名な作品とは言えません。

そして魔導物語にはぷよぷよ以外にも様々な派生作品を出しているのですが、結局ぷよぷよ以外まともにヒットしていません。ただしこれはゲームがダメというわけではなく、魔導・ぷよシリーズを深く愛している人以外の手元には届いていないと表現するのが正しいと思います。

・人魚のセリリを主人公とした育成ゲーム「セリリのはっぴーばーすでぃ」

・ローグライク(トルネコやシレンなど)系統のゲーム「わくわくぷよぷよダンジョン」

・パズル要素を含む、敵を倒していくアクションゲーム「コメットサマナー」

・魔導キャラが双六で対決するゲーム「魔導四五六」

など。ゲームのジャンルも様々だし、セリリやウィッチといった普段主人公にならないキャラが主人公になるゲームもあるし、魔導物語というブランドを凄く大切にしていることが伝わってきます。

なので知名度が低いのは惜しいです。ただ知名度が低い理由は「あくまでキャラゲーに割り切っているから」と言うのもありますが、それ以上に「ゲームハードがマイナー過ぎる」という点だと思います。

MSX2やらセガサターンやら妙にマイナーなハードでコンパイルさんは魔導物語やその派生作品を出している印象です。

ぷよぷよシリーズはアーケードもあるし、ハードに関してもスーファミやプレステなど有名なハードでも結構出しています。

そう思うとゲームハードのチョイスがもっとまともならそれなりに売れたのでは?と個人的に思わざるを得ません。

魔導物語やぷよぷよの版権問題上、最新のハードへの移植orリメイクが厳しそうなのも追い打ちをかけています。逆転裁判が移植されまくって今でも新規プレイヤーがいることを思うと、最近魔導物語を知った人が現在プレイしづらい環境にあるという事実が辛いですね…

なので偉そうに魔導物語シリーズを語っている私ですが、恥ずかしながら動画勢です。以前の記事でも書きましたが、お金を節約しつつ楽しめるというのはゲーム動画の魅力の1つだと思いますのでゲームハードを買う勇気が無い人は動画で楽しむのも有効な手段だと思います。

ゲームを買わずに実況動画で満足することについて – ルルアリーのお気楽ブログ (mypaselife.com)

「RPGが元」という他にない大きな個性を持ったパズルゲーム

魔導物語の存在を知った時の私

私も当然と言うべきかぷよぷよから先に入り、調べていくうちに魔導物語の存在を知り、そして魔導物語こそがぷよぷよの元祖と言うことを知った人間です。

その結果、今までぷよぷよシリーズに感じていた「パズルゲームのはずなのに妙にRPG臭がする」という感覚の謎が解けて面白い!と思いました。

私がぷよぷよに感じていたRPG臭は以下のような物が挙げられます。

・パズルゲームにも関わらず多種多様なキャラクターが存在する。→テトリスはキャラクターが一切ないため余計目立つ。

・そしてキャラクターだけでなくストーリーまである。→本来ならばパズルゲームに必要無いはず。

・連鎖ボイスがいかにもRPGに出てきそうな技名っぽい(ファイヤー,アイスストーム,etc…)。

特に引っかかったのは戦えるキャラクターが多いという点ですね。

・アルル、ウィッチなど魔法を使えるキャラが多い。

・アミティ、シグなど魔導学校に通っているキャラを含めれば更に魔法キャラは多い。

・ルルーやラフィーナといった格闘キャラの存在

・ドラゴン要素を多分に含み、炎や格闘など明らかに戦闘ゲーム向きな特技を持つドラコ

・闇の魔導師&剣技の使い手というどう見てもパズルゲームには似合わない設定のシェゾ

・(性格的な面はともかくとして)RPGのラスボスのような見た目の風格と魔力があるサタン

といった風に。

RPGが元祖と知った時に「やっぱりー!」感が凄くありました。

キャラゲーとしても人気を得たぷよぷよシリーズ

今はすっかり魔導物語シリーズが作られなくなりましたが、魔導物語がぷよぷよに与えた影響というのは今もなお根強く残っていると思います。

ぷよぷよクロニクルというRPG要素を含んだ作品が作られたり、初期の頃とは比べものにならないくらい漫才デモが豊富に用意されていたり、時折パズルゲームであることを疑うようなかっこいい曲があったり…

こういった”ただの単純なパズルゲーム”では終わらない、他には真似できないであろう独特の味付けこそが、私がぷよぷよシリーズを愛している最大の理由だと思います。

世間的にぷよぷよはテトリスと並んでパズルゲームの頂点を争うゲームですが、長年積み上げてきたキャラ・世界観の深さや連鎖ボイス時の決め技の爽快感などを踏まえるとぷよぷよの方が1ゲームとしてよく出来ていると思います。ただのパズルゲームだったらここまでハマらなかったでしょうね。

今後魔導シリーズはどうするのが良いのだろうか?

結論:色々面倒な事になったのは結局仁井谷社長のせい

身も蓋もないことを言えば結局、コンパイル社長の仁井谷さんが倒産するような経営をしたせいで魔導物語関係は面倒なことになっていますね。

そりゃあ倒産と一口に言っても色々なパターンがあります。でもぷよぷよしかヒットした物がないのに社長が調子に乗りすぎたのが原因なので自業自得と言わざるを得ません。そうでなければ約75億円という馬鹿でかい負債総額にはならないです。

社長は置いておいて、方向性を決める権限のない社員は可哀想ですね。

普通はリスク分散を考えて他のヒット作品を考えるか、身の丈に合った慎重な経営をするはずなのですが…このイキリ具合だと遅かれ早かれ倒産していたでしょうね。

社長はディズニーランドのようなぷよぷよのテーマパークを構想していた模様です。任天堂あたりならまだしも、社員300人くらいの企業が考えることではないですよね…どう考えても。

アイデア自体は一定の需要はありそうなのでダメとまでは言わないですけどね。ゲームのパークは個人的に非常に欲しいですし、ましてやそれが好きなぷよぷよなら絶対に楽しみだったでしょう。そう思うと何十年も後になってからでも良いから、ぷよぷよのテーマパークを見てみたかったです。

それまでの間に何かヒットした作品ができれば、複数作品を混ぜたテーマパークでも良かったと思います。

このコンパイル倒産問題ですが、ぷよぷよシリーズに関しては現在もセガさんが頑張っていますし、ぷよぷよだけが好きな人であればそんなに気にならない点だと思います(まあセガぷよアンチも一定数いるので全員が、というわけではありませんが)。

私のように魔導物語やぷよぷよ以外の派生作品や唯一無二の世界観が好きな人からするとどうしてもこのモヤモヤが消えないですね。元々興味無いゲーム会社なら何とも思わないですけれど、素晴らしいブランドを生み出しただけに「本当、馬鹿だなあ」と思ってしまいます。

聖魔導物語について

版権的な意味で新作はもう無いと思われていた魔導物語ですが、2013年にコンパイルハートが聖魔導物語という完全新作を出しています。

というか聖魔導物語ってもう10年前なんですね…その事実に驚愕です。

ただし、

・オマージュを超えてパクりレベルのキャラクター達

・ローグライクゲームとして見ても出来が微妙

・難易度がローグライクとしては簡単過ぎる

・バグ、フリーズ、エラー等がやたら多い

など様々な理由が重なり、正直言って評判はよろしくありません。

私もプレイしましたが、アルル達が登場しないとはいえキャラ設定や会話は魔導シリーズらしいコミカル風味があって中々良かったと思います。

プニィやエターニャなどオマージュキャラではないキャラも色々いましたし、ギガディスやゼオといったオマージュキャラに関しても元キャラとの相違点を探したり逆にオマージュネタを探したりと楽しく見ることができました。

特にクリオラとルルーは実際の所そんなに似ていません。魔女だし、喋り方がギャルっぽいし。

ただこれが初ローグライクゲームだった私にとってシステムがどうしても好きになれなくて、低難易度と言われている今作ですら何度も全滅してはアイテムやらダンジョンに潜った記録やらが消えては絶望…ということを繰り返しているうちにメンタルが持たなくなり、途中でやめてしまいました。

あとバグに関しては小さいの含めそれほど遭いませんでしたが、一度装備していた武器が消えたバグがあって、そのときだけはマジで泣きました。

ゲーム性が私のタイプの物であれば、聖魔導は結構好きな作品だったと思います。そういう意味では続編が是非欲しいところなのですが、魔導の”ま”の字も情報が出ません。

せっかくププルら聖魔導キャラを新たに生み出したのにこれっきりなのは勿体ないと思います。ぷよぷよもフィーバーキャラが今やすっかり定着しているわけですし、プレイヤーの評判を気にせずに魔導の続編を作ってほしいと感じています。

セガがぷよキャラのRPGを作る方が簡単かも

セガはセガでぷよぷよクロニクルというRPGモードを取り入れたぷよぷよを出しています。私のような魔導物語をプレイしてみたかった人にとってはかなりわくわくしたでしょう。ただこれもそんなに評判良くなかったんですよね。

私も最初の頃はとても楽しい気分でプレイしていましたが、結局RPGモードの際にぷよ勝負をやる必要があるため、「ただただ手間が増えた漫才デモ」感が否めなかったと感じています。

もう個人的にはパズルゲーム要素を完全に抜いて純粋なRPGを作ってほしいと思っています。魔導物語の新作が見込めなさそうな状況下ではこっちの方がまだ可能性はあるのではないでしょうか。

ぷよぷよシリーズが今後どのような作品を発売していくのか、ぷよテトやクロニクルといった想像もしていなかったようなシステムを備えた作品が出るのか。魔導物語シリーズから続くぷよキャラを見守っている身としては今後も目が離せませんね。

まとめ

ぷよぷよシリーズの元となった作品・魔導物語や魔導物語がぷよぷよに与えた影響、今後の魔導物語シリーズの行方など私の願望込みで色々とまとめました。

この記事を読んでみて魔導物語について気になった方がいると嬉しく思います。プレイするのは金銭面やハード面でかなり難しいので動画を見て楽しんでみてください!勿論、プレイできる環境であればプレイするとより一層印象に残るでしょう。

初めての人にはSS魔導物語が一推しです!システム的には一般的なRPGに最も近くなっているので親しみやすく、3人パーティー制なので色々なキャラが仲間になって楽しいです。Youtubeにも動画がありますので気になる方は是非。

2Game
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