テレビを全く見ないって良くないことなのか?
数年前から「若者のテレビ離れ」なんて話をよく聞きますよね。
テレビを今でも見ているよ!という人はいるとは思いますが、それでも昔よりも見るようになった!という人は殆どいないのではないでしょうか。
私も小学生くらいの頃は毎日テレビ番組を探すくらいテレビ好きだったのに、中学生くらいからかいつの間にかびっくりするくらい見なくなりましたね…今現在は更に見なくなりました。
ここで私はふと疑問に思いました。恐らく皆様も一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
テレビを見ない悪影響って何だろう?
今までテレビを見なくてもそこまで気にしていなかったのですが、果たしてどうなのでしょうか。現代人がテレビを見ない理由を中心にこの記事にまとめていきたいと思います。
気になる方は是非ご覧になってください。
目次
テレビの欠点とYoutubeの利点
CMが鬱陶しい
テレビが嫌われる大きな原因の一つだと思います。大切な場面ですぐCMを挟み、視聴者をじれったくさせます。番組後半になるほど露骨にCMが増えるのも狡猾というか、嫌らしいというか…
個人的な意見としてはCMを挟むこと自体はまあ許容できるというか、YoutubeやTVerとかでも広告はあるのでCMを入れることは番組的にやむを得ない部分があるのだと思います。
問題なのはCMが長すぎるということだと思います。一回CMを挟むと、再び番組の内容に戻るまでに2分前後かかります。間に別の事柄を挟むのは数十秒で済まさないと視聴者も番組に対する熱が冷めますし、番組の時間も短くなるため内容が薄くなります。
要するに無駄な時間がかかる割には内容が薄くてコスパが悪いんですよね。
私はこれが嫌なので最近は専らテレビは録画で見ます。忙しい我々にだらだらと時間を使う余裕なんてありません。
「ゴールデンタイム」は本当にゴールデンなのか
ゴールデンタイムは19時~22時とされています。最も視聴率が取れるとされている時間帯です。確かに小学生であれば夕食を食べながら見たり、家族と一緒に居られる時間帯だったりします。
しかし中学生以降になるとどうでしょう。
・部活動があると18時~19時前後はバタバタしがち。
・塾に通っている場合は帰宅が21~22時になる。ゴールデンタイムどころじゃない。
・そもそも夕食、入浴を筆頭に夜はやるべきことが多い。更に学校や塾の課題が積み重なる。
・会社員になってからも、帰宅は18時以降が基本の人が多い。
テレビ番組はリアルタイムではなく録画すればいつでも見られるのですが、そもそも録画する必要があるという点が面倒なんですよね。TVerなどのお見逃し配信も配信期限があるし。
こうして並べてみると私自身、中学生あたりからあまりテレビを見なくなったのも納得しました。
更に中学生と言うとスマホを持ち始めるくらいの時期とも重なるので、尚更Youtubeに移行しやすくなります。夕食前や就寝前といった隙間時間でもスマホさえ手元にあれば良いし、時間帯の縛りもありませんからね。
Youtubeについて
Youtubeは上述した通り広告がサクッと終わるので時間を効率良く使いたい人にとってありがたいエンタメとなっています。
動画時間は動画によって異なるので何とも言えませんが10分前後という短い時間でも有能な情報や楽しさがギュッと詰まった動画はとても多く、満足度が高いです。
テレビは万人受けする番組である必要があるため、あまりに専門的な内容は扱えないという事情があるのに対し、Youtubeはその分野に興味のある人が見るので深い内容まで知ることができるというのが面白さの観点で大きな差になっています。
最近のテレビはコンプライアンス的な問題もありますし。
テレビ番組だと3分クッキングやテレビショッピングなどはこれに該当しますが、基本的に1時間がデフォルトになっていてやや長いです。
そう思うとYoutubeに人が流れるのも仕方が無いような気がします。
テレビ視聴、していない人はした方が良いのか?
結論から言えば、別にしなくても問題無いです。なぜなら、テレビという物は実はそこまで価値のある趣味ではないからです。以下に理由を述べていきます。
テレビは受動的な趣味
動画視聴にも言えることなのですが、テレビは基本的に情報が垂れ流しになっている物を私達が受動的に聞くだけです。そのため有益な情報が入ってきたり、面白い番組を満喫できるけれど、それを何か意図的に活かそうと思わない限り何の得にもならないし成長できない趣味なのです。
そのため就活において「あなたの趣味は何ですか?」とか聞かれて「テレビをよく見ます」と答えるのはちょっと弱いかなあと思います。例えば
・スポーツ
・お絵かき
・料理
・旅行
などはいずれも「行動しよう」と思わなければできないですよね。それに比べるとただ見るだけのテレビはエピソードとしてはちょっと物足りない。
同じ情報入手・楽しめる系の趣味であれば読書の方が、自分から文章を読もうとしない限り内容が入ってこない分、「読解力や速読力がある」と好印象を抱かれるでしょう。
情報はシャットアウトした方がメンタルを病まない
体調管理に気をつけるということは定番ながらも学生・社会人どちらにおいても最重要課題となります。それは身体面は勿論ですが、それ以上に罹ると厄介なのは精神面の病気です。
精神面を病まないための1番の解決法はスルースキルを身につけることだと私は考えています。テレビやSNSなどでネガティブなニュースや情報などを見ても気にしないメンタルを持っていれば問題ありません。
ですがメンタルの強さは人それぞれです。人によってはスルーしたくても気になってしまう人はいるでしょう。
そういう場合は情報をシャットアウトできるような環境を作るべきです。例えば、
・テレビを保持しない
・SNSを見ない
・ニュースを調べない
など。その中で1番有力なものは何かというと、やはりテレビを保持しないことではないでしょうか。
SNSもスマホのニュースも自分から探さない限り目に入りません。それに対しテレビは置いてあると何となく付けてしまいがちですし、音声が聞こえるので嫌でも情報が入ってきます。
ちょっとしたことで病みがちな方は、一度テレビから離れる生活を送ってみることをオススメします。もしそれで不便さを感じたらまた元の生活に戻れば良いと思います。
単純に昔の方がテレビ番組は面白かった
「昔に比べて最近のテレビはつまらない」という話を少なからず聞いたことがある人は多いと思います。私はテレビ番組に詳しくないのであまり偉そうに語れる立場ではないのですが、そんな私からしても昔の方が面白い番組は多かったなあと思います。
何より昔はバラエティー番組1つ取っても様々な特色の出た番組が多かったと感じています。今は人気番組の真似をしようとしている場所が多いためか、それとも過剰な内容にすると視聴者がうるさいためか、平凡な番組が増えているんですよね。
めちゃイケ辺りが分かりやすい例ですかね。相当な人気番組だったのに視聴率の下がりっぷりがエグい。長年放送された番組である分、いかに年月を経てテレビが微妙になったかがモロに出てしまっているのではないでしょうか。
ヘキサゴンも終わったときは残念でしたね。ヘキサゴンはタレントにフィーチャーした番組展開をしていたり、珍回答を楽しめたりとクイズ番組の中でも唯一無二の個性を持っていました。
クイズ番組好きなのでネプリーグやQさまも好きですが、今でもふとしたときにヘキサゴンみたいな変わり種クイズ番組(?)を求めている自分がいます。
あと最近はお笑い番組が少ないのが個人的にはかなり不満です。漫才やコントをやってこそのお笑い芸人なのに、まともにネタ披露する番組が全然ないっていう。
私の世代ってエンタの神様やレッドカーペットで面白い芸人がよく学校でも話題になったので、今後もテレビ番組の話題を学校などでも出すには何かしらのお笑い番組は放送した方が良い気がします。ネタ切れが怖ければ隔週とかでも良いので。
個人的な意見ですが、大晦日恒例の笑ってはいけないシリーズが放送されなくなった次点で、
これはテレビ界に一区切り付いたのかもしれない…
と、思いました。果たして今後目新しい系統の番組は出るのか、気になるところです。
テレビならではの利点
テレビに対してネガティブな意見が多くなってしまいましたが、他のエンタメにはない良いところもあります。テレビを持つかどうか悩んでいる人は以下の利点をどのくらい重要視するかどうかで考えてみると良いかもしれません。
大画面なので子供でも見やすい
小さいスマホと大画面のテレビ、どちらが見やすいかと言えば一目瞭然ですね。パソコン画面もそれなりに大きいですが、寝転がったり自由な姿勢で見るというのは難しく、子供にはそこがネックとなります。
食事を作る間に子供に何か見せたい場合に関しても余計な画面をいじってしまうかもしれないスマホよりも、特にいじる画面がないテレビの方が安心して子供を放置できるはずです。
あとスマホって食事中に見ていると、
食事中にスマホを見るな!
という雰囲気になりますよね。でもテレビだと割とみんな見ながら食べている人が多いです(「ながら見」は本当は良くない様ですが…)
大画面でみんなが見やすい分、家族と番組内容で会話が弾みやすくなったり、部屋全体が賑やかになるのは利点と言えるのではないでしょうか。家庭持ちの方はテレビ視聴中心の生活を充分検討して良いでしょう。
受動的な趣味だからこそ授かれる恩恵
先ほどテレビは「何の得にも成長にもならない趣味」と述べました。しかし、それはあくまでもテレビを見るだけの場合です。
テレビを実際に見てみて、「あ、こういう方法もあるんだ、今度やってみよう!」といった感情になり、行動することができれば人は成長することができます。
動画の場合どうしても自分好みの内容ばかり視聴してしまうため、中々新しいことを試したり、普段と異なる趣味をしてみようという気になりにくいです。
しかしテレビの場合はあまり興味の無い情報も得られる分、新しい発見や欲求を得られることができ、新鮮な1日を送りやすくなります。
今現在、趣味や楽しいことに飢えている人や飽きている人は、新しい楽しみを探すという意味でテレビ視聴は一見の価値ありです。
「テレビ番組を流す」こと自体に癒やしを求める
学校や会社から帰った直後ってどっと疲れを感じますよね。一度座り出すと何もしたくなくなる…という人もいるのではないでしょうか。
そういう時、楽しい雰囲気のニュースやバラエティー番組などを流しておくと自然と元気づけられませんか?
何をする勇気や元気が出ないというときもとりあえずテレビを流しておけば自然と癒やされませんか?
テレビはこういった用途で用いることもアリだと思います。
特に一人暮らしの人によく見られる状況ですね。シーンとしているのが好きではないためずっとテレビを付けっぱなしにしているという人も見たことがあります。
一人暮らしに寂しさを感じるという人も、テレビを視聴するようにすれば寂しさは軽減されていくと思いますよ。
まとめ
テレビ離れという現代の問題について、主に対抗馬として挙げられるYoutubeと比較したテレビの良い点、悪い点などを述べていきました。
改めてテレビの特徴を考えることで、「番組を楽しむ」「情報を得る」といったこと以外の盲点になりやすい点にも着目することができました。テレビを保持するかどうか悩んでいる人は、今回の記事が参考になってくだされば幸いです。
もしかしたらスマホも将来的には古い機器になってしまい、「スマホ離れ」なんて言葉ができるのかもしれません。それを思うと、スマホばかりいじっている生活も、後から振り返ると2023年頃の良い思い出として残るのかも…?
将来どうなるかを楽しみにしつつ、私は今の生活を後悔のないよう満喫したいと思います。