逆転裁判シリーズ感想(1~3編)
逆転裁判シリーズの真犯人記事を以前書いたくらいなので、逆転裁判シリーズの個人的な感想も述べていきたいと思いました。
逆転裁判1~3における真犯人について&お気に入り真犯人キャラ – ルルアリーのお気楽ブログ
といっても真犯人記事である程度この作品が好き、ここがイマイチ等挙げてしまっていますが。
逆転裁判シリーズは検事シリーズや大逆転裁判シリーズ含めると計10作品ありますが、1~3はまさにシリーズを代表する知名度・人気。これ抜きで逆転裁判シリーズは語れません。
そんな1~3の作品毎の特徴や好き嫌いを個人的な感想全開で解説していきます!
逆転裁判1
世間的な人気で言うと3>1>2という感じだと思うのですが、個人的に1はそこまでかな。ただしだからといってこれが駄作だとは全く思わないです。
1作目ということで以降の作品と比べてしまうとどうしても無難で地味な印象があるんですよね。とはいえ1作目が手堅くしっかり出来ているからこそ、2以降の応用や異質なお話や展開も出来るわけです。1作目が面白くなかったら2以降をプレイしようとそもそも思わないし。
1が物足りないと思ってしまうのは、ボリューム不足感でしょうか。チュートリアルとはいえ1話があまりにも短い。同じくチュートリアル的扱いの2の1話と比べてもかなり差があります。
そして2話もまだチュートリアル。「4話で明らかになるDL6号事件の顔見せ」「師匠の仇」「権力者」と盛り上がる要素は滅茶苦茶あるのですが、ギャグキャラ・小物感強いキャラ付けやボリュームの無さ等によりあまりテンションは上がらなかったんですよね。最後のトドメが千尋さん頼みだったというのもダメ要素だったかも。
3話のトノサマンは単発エピソードとしてはかなり優秀な出来。逆転裁判シリーズでもお馴染みと言えるトノサマンやオバチャンの記念すべき初登場回であり、コミカル要素とシリアス要素の塩梅の良さがこれぞ逆転裁判!という感じで好きですね。
トノサマンはまさに逆転裁判とは何たるかをギュッと詰めた作品。特に九太の証言によるどんでん返しは歴代一との声も名高いです。
あと色々な作品をやってきましたが、やはり主人公=成歩堂、助手=真宵、ライバル検事=御剣が最強の布陣です。THE・定番の組み合わせですがこの布陣で進んでいくエピソードというのは実は非常に少なく、トノサマン以外だと6のDLCエピしかありません。
こんなこと言っていると懐古中みたいに思われてしまうでしょうけれど、仕方ないよね。御剣はプレイヤーが徐々に好感を持てるようになる流れが1の2~4話を通して上手に描かれており、正直ライバル検事の中でも好感度という観点で言うと断トツです。
2話→何だコイツむかつくな、3話前半→オバチャンや九太に翻弄されまくって憎めなくなってくる、3話後半→あれ、もしかして成歩堂の味方…?、4話最初→被告人になったり検事になった理由が分かったりで親近感が沸く、ラスト→御剣大好き!
こんな感じ。嫌われ役として登場してからのキャラシフトがスムーズで非常に上手い。
イトノコ刑事は3話の探偵パート乱入シーンはかっこよすぎてテンション爆上がりだし、真宵ちゃんはずっと可愛いしメインキャラ描写に関しては1は言うことなしですね(^_^)真宵は男女両方から好かれやすいタイプのヒロインだと思いますね。
4話もメインキャラの掘り下げが優秀でシナリオの完成度も高いですが、生憎私の好みという点では少しずれていました。というのも1は真犯人が権力者・大物系ばかりなので1番盛り上がるべきラスボス戦で飽きてくるという困った事態になりました。
狩魔豪自体は威厳たっぷり&手強くて理想のラスボス像とも言えるキャラクターでかなり良く、好きなキャラですが。
この飽きてくる現象は蘇る逆転込みで見ると更に顕著。5話はまずストーリーが長すぎる上、「逆転、そしてサヨナラ」の2番煎じ感が強いです。同じようなエピソードを1作品に2つも入れるなと思ってしまいます。
あとやっぱり真宵が好きなのでポッと出の茜が好きになれなかったというのもある。そう思うと茜は真宵と共演した6で上手いことキャラの区別化ができたなあと。
最後にBGMについて述べますが、BGMも正直以降の作品と比べるとパッとしないなあと。まあでも曲数の少なさ・曲の長さは容量的な問題もあるだろうし仕方ないか。
しかし追求に関しては1は殿堂入り。流れて1番テンション上がる追求はやっぱり1ですね。特に1~3の中だと断トツじゃないでしょうか。
1の総評としましては、「私の好みという点では他作品の方が上だけど、ゲームとしての出来は1作目から良い」という感じ。難易度やボリューム面含め、逆転裁判シリーズに触れるのであればまず最初にプレイするべき作品として強く推せます。
逆転裁判2
2は1より好きですね。下手したら3より好きかもしれない。真犯人に権力者・法曹関係者が全くいないというかなり珍しい作品で、それ故に”強敵感”よりも”強い個性、人間性”に焦点を当てた真犯人が多く、その分印象に残りやすいです。
諸平野はチュートリアルエピソードの真犯人としては非常に優秀。同情の余地が一切無いカス野郎であり、鼻につく発言が多いムカつく野郎でありながら、反応が一々面白いわポンコツ過ぎるわでこれぞ逆裁の真犯人!という感じで結構好きです。
2話もかなり好きです。1と違って2話の段階でちゃんと他エピソード並のボリューム感・難易度になっていてこの時点で既に満足度があります。
以前の真犯人記事でも書きましたが、葉中は妙にリアリティのあるクズで印象深いです。姉妹入れ替わりトリックに気付いたときのドッと来る鳥肌は忘れられない。この話は全体的に怖さが漂っていてこの怖さが正直癖になります。
そして葉中にキミ子、ナツミ、そして初登場となる冥と、とにかく”女”の怖さにも怯えるエピソードですw
3話の逆転サーカスも大好き。2は真犯人以外のキャラクターも総じて1より色んな意味でパワーアップした印象なのですが、それが顕著なのが3話です。
変人揃いの逆裁キャラですが、サーカス編はそれに輪をかけて凄まじい。ただし、そんなキャラクター達からは想像も付かないようなシリアス展開が繰り広げられるのがミソ。前作のトノサマン以上にコミカルとシリアスの振れ幅が大きい。
サーカスのキャラクターは総じて癖強ながら、憎めない。何と言ってもトミーが良いキャラしている。初日の証言時はとにかくイライラすること必至ですが、実際は発言・ギャグが寒すぎるだけで相当な善人且つ頼れる大人。上述した通り、サーカスは後半がシリアスなのであれだけイライラしていたトミーのおちゃらけた発言も癒しとなります。
「人は死んだって星にはならない。時代遅れのピエロだって、そんなの信じてないってコトさ」が凄く好き。私がトミーを見直した最大の決定打となった台詞。
勿論、真犯人のアクロも今までにない真犯人像で非常に印象深かったですね。最後までキャラが崩れなかった。真犯人記事でも書きましたが、サーカス編はただ切ないだけでは終わらせない、前向きさと希望が見られる締めくくり方が本当~に大好き!
そして4話も非常に面白い。”最終話”という括りで比較してしまうとどうしても3や検事2等、他の強豪達には敵わない面はありますが、これらのエピソードはいずれも今までのエピソードの伏線・繋がりがあるからこその面白さ。
それに対し2の最終話は他の話との繋がりがありません(トノサマン要素やオバチャン等のキャラ面を除き)。他作品をプレイすればするほど、この異色さが際立ちます。なのにちゃんと面白い。オバチャンも1と比べて色んな意味でパワーアップしていますw
「被告人=無罪」という今までの暗黙の了解を打ち破った、「被告人が本当に悪人だったら」という環境を通して明らかになる正しい弁護士としての在り方。この話題になった際、「めちゃくちゃ面白いしめちゃくちゃ奥が深いなこの話…」としみじみと感動したものです。
2は1~3の中でも好きな曲が多いのでBGM面でも優秀。特に開廷時のBGMはこれから裁判が始まるという厳格さが素晴らしい出来。一気に緊張感が高まります。尋問~アレグロも美しくて聞き飽きない、尋問系BGMの中でも上位を争う名曲だと思っています。
あとやっぱり欠かせないのは捜査~核心2002。王都楼は非常に印象深い悪役なのでこの曲のインパクトも抜群。初めて流れるタイミングも完璧。3では結構色んな場面で流れているけれど、2で初めて流れたときのインパクトには勝てない。
ただし3をはじめとする以降の作品と比べてしまうとちょっとこじんまりしている感は否めません。4話構成だし、単発エピソード集という感じなので人気ランキングで上位にあまり来ないのは仕方ないかもしれません。
あと世間的には人気がある狩魔冥ですが、私は好きじゃないです。彼女は2でもっと上手にキャラ描写するべきだったと考えています。
ライバル検事立場上、ヒロイン達をはじめとする他の女キャラとは違うキツい性格なのは仕方ないと思います。ただラストの泣くシーン、あれが個人的に無理。何でヒロイン面できるのか。2では最終話で申し分程度に活躍シーンを見せた程度で、冥は正直嫌な要素の方が多い。
それこそ御剣みたいに最初は嫌な奴でも話を進めるにつれて自然と好印象を抱けるようにすればあのラストももっと光るのにな。冥って大分ヤバい奴なのに女だからなのか3でも検事シリーズでも大して酷い目に遭わないし、妙に他キャラから甘い扱いを受けているキャラなのが嫌悪感。
というわけで冥の描写不足に関しては2における数少ない欠点だと思っています。よく考えたら他作品の最終話ってライバル枠に焦点が当たるエピソードが殆どだから2ももっと冥をフューチャーして良かったかも。肝心の最終話で御剣の帰還と被ってしまったのは不憫でしたね。
ちょっと終盤は愚痴っぽくなってしまいましたが、2は1話1話のエピソードがどれも凄く良く、BGMも魅力的なので私はやはり好きな作品ですね。
逆転裁判3
世間一般的には逆転裁判シリーズの最高傑作と名高い一作。3はとにかくメインストーリー及び最終話の盛り上がりが凄まじく、それだけで大きく評価できます。ただ1つ1つのエピソードという点で見ると、2の方が好みなんですよね。ここが私が3を安直に1位に置けない理由となっています。
3は何と言ってもメインキャラの掘り下げが素晴らしい。千尋や御剣といった1がメインだったキャラクター達を、過去エピソードや視点主といった見せ方により更にグッと魅力的なキャラに仕上げることに見事に成功しています。
千尋さんは正直2までは「隙の無い上司」感が満載であまり好きになれなかったのですが、3の過去エピソード等で親近感を持てて好きになれました。「喰らえ!」「待った!」「異議あり!」の声もかわいい。
まず1話ですが、歴代1話の中でも4と並んで滅茶苦茶面白い1話です。千尋さんを操作して、被告人が成歩堂龍一という時点で過去作プレイヤーの心を鷲づかみにしてきます。3の1話はメインエピソード、最終話に繋がる要素てんこ盛りで本当に1や2の1話とは格が違う。
それにしてもあんな感じの成歩堂を見て、千尋さんはよく成歩堂を部下にしようとしたなと(笑)。大学生時代のあんた、はっきり言って矢張よりヤバいで。
ただ、3は本筋と関係のない2話3話があまり好きじゃないんですよね。ここが個人的に3の評価を落としている原因となっています。
キャラもお話もギャグ要素強くて、トノサマンやサーカスのような「一見おちゃらけに見えたストーリー・キャラ描写の奥深さ」があまり無い。
2話はアリバイを活かしたトリックや滅茶苦茶濃いキャラをしていながらもとても手強い真犯人等結構好きな要素もありますけどね。
ただ天杉夫婦がなぁ。優作は弁護したいと思えないタイプの被告人だし。というか窃盗に関してはガチでやっているし。2のマックスみたいに、一見弁護したくないと思っても実は憎めないタイプの人の方が良い。
あと、上述した通り前作の最終話に深い思い入れがあるので霧緒さんの再登場はとても嬉しい。霧緒さんは最初からあの明るい感じで登場していたら多分好きにはならなかったと思う。2の色々悩んでいた霧緒さんを見ていたからこそ。だからこそドジっ子要素も愛おしいw
3話は正直かなり微妙。良かった点は真宵ちゃんと千尋さんのウェイトレス姿が見られたことくらいかな。芝九蔵&本土坊コンビに襲われそうになった際にイトノコが乱入するシーンは確かにかっこいいけれど、どう見てもトノサマンエピソードの二番煎じだしな。あっちの方が追求も流れてめっちゃ燃えた。
というかこのエピソード、主要登場人物が全体的にムサ過ぎて正直見ていてキツい。数少ない面白ポイントは簡単すぎるイトノコさんのサイコロックw
3話は歴代3話(トノサマン、サーカス)と比べると大分お話の質が低く、ギャグストーリーとして見ても好感の持てるキャラが居なくて面白くないという頭の痛いエピソードでした。正直ここまでの段階だと「これで本当に1や2よりも面白いのか?」と思ってしまうプレイヤーがいてもおかしくありません。
ただ、このエピソードでさりげなく明かされるゴドー絡みの伏線描写(赤色が見えない、暗闇で光るマスク)は素晴らしかったです。これがあるから5話の展開も非常にスムーズでした。
3は最終話が面白すぎるのは前述した通りですが、その最終話をフルポテンシャルたらしめるのは間違いなく4話の存在があるからです。敢えて時系列通りにしないで、ここで過去編を入れるのが構成として神。
しかも1話で千尋さんが初法廷で何かキツいことがあったということを匂わせてからのこれですからね。逆裁シリーズで、ここまで明確にバッドエンドなお話が他にあるでしょうか?このお話があるからこそ、5話で冒頭からちなみへ強い警戒心を抱けるのが良い。
ここで御剣やゴドーとの接点が示されるのもGood。というか若みっちゃんキラキラでかっこよすぎるw
さて、3の最終話「華麗なる逆転」に行きましょうか。まさに成歩堂セレクションの総決算とも言うべきエピソード。1~3のメインキャラ全員登場のまさにオールスター。
何と言っても御剣を操作できるのが楽しく、1日目探偵パートの時点で既にテンションは高まっています。御剣の心の声を聞けるのがみっちゃんファンには嬉しすぎますw
ただ今作のメイン検事であるゴドーに関しては、成歩堂に対してがかなり八つ当たり気味で「うーん?」という感じはしましたけどね。検事としては真っ当ですし最終的には成歩堂を認めたのでまあ悪い奴ではないだろうとは思いますが。
冥に関しては正直そんなにコメントすることも無いですが、春美ちゃんにぐうの音も出ない正論を言われて言い返せなかった場面は笑いました(笑)。というかこのエピソードはシリアス濃度強すぎなので春美ちゃんがほぼ唯一の癒しだと思います。華麗に引導といいw
3の過去エピソードだけでなく1のDL6号事件も絡み、2の「再会、そして逆転」で気になるキミ子のその後も描かれ、で本当に凄い。最初から3作品前提で考えていたかのような構成。
最終話は成歩堂パートに戻ってからもずーっとシナリオが盛り上がりまくりなのでついつい時間を忘れてプレイしてしまいます。あやめの意外すぎる正体、事件を通して常にちらちらと存在感が漂うちなみの怖さ、キミ子&ちなみペアの圧倒的悪役ぶり、そしてこれだけキャラが多いのにきちんとみんなにスポットライトが当たる展開等々。
それにしても真宵ちゃんがどこにいるのか分かったときはテンション爆上がりでした!選択肢が明らかに逆転サーカスのオマージュとなっていて、恐らくですが私含め皆さんサーカスのときよりも自信を持って宣言できたのではないでしょうか。
そして真犯人が誰なのかが分かったときの鳥肌もヤヴァイ。「逆裁シリーズは真犯人が分かりやすい」という常識を大きく覆したほぼ初めての話かと(2の最終話もある意味意表を突いた真犯人だったけれど)。
冥の再登場がかなり自然な流れだったのも、違和感をかき消していて真犯人を知った後に思わず感心してしまいました。皆さんはどこで真犯人分かりましたか?
ということで華麗なる逆転はストーリー面だけでなく、1つのミステリーとしても優秀な、もの凄くクオリティーの高いシナリオだと思います。
3のBGM面での大きな特徴は、テーマ曲持ちのキャラが非常に多いこと。怪人仮面マスク、哀牙、五十嵐、芝九蔵など。矢張にテーマ曲が付いたのも3から。個人的に哀牙の曲がシャレオツで好き。五十嵐の曲も癖になる。
あと、何と言ってもちなみのテーマ曲は神。聞くタイミングによって曲そのものの印象をガラッと変えてしまうのが秀逸。5話の証言開始時に流れた時はひえっ…て声出たなあ。
法廷関連のBGMや追求に関しては全体的に1や2の方が好きかな。ただ法廷休憩室のBGMは歴代トップクラスです。法廷前の緊張感が凄まじい。あとこの曲はどういうわけか4話の尾並田さんのイメージが強くて、思い出すとつい胸がキュッとしてしまいますね…
やっぱりBGM込みで3は不朽の名作ですね、こう見ると2より順位上かも。でも2は2でストーリー良いし、尋問BGM含めてちょっとシリアスなのも私の性癖なのよなあ。悩ましい…
まとめ
というわけで逆転裁判1~3の個人的感想を述べていきました。
1作目からシリーズの基礎及びストーリーの面白さをきっちりと作り上げた完成度の高い減点である1、正統進化させてよりストーリー面での描写を強化させた2、今までのエピソードを踏まえた最高の締めくくりを見せた3。
アドベンチャーゲームとして逆転裁判シリーズが長らく愛される理由がとてもよく分かる3作と言えましょう。逆転裁判シリーズが気になる人はまず1~3をやっておけば間違いないです。
その後は順当に4~6をやるのも良し、検事シリーズや大逆転裁判シリーズをやるのも良し。逆転裁判シリーズにハマると新作が全然出ないのがむず痒くなる思いになりますw
スマホ版もありますし、セールもよくやっているので手軽にプレイしやすいですよ。推理ゲーム、アドベンチャーゲームをやりたい人でまだプレイしたことない人は絶対やりましょう!
